(1999-03-09)
巨大サイクロンDavina、モーリシャスに迫る!
【9日カトル・ボルヌ、グラン・ベ/モーリシャス】
サイクロンが接近する前後2,3日の様子(RealPlayer G2)
サイクロンの風の音(RealPlayer G2)
8日朝、Warning Class 1のサイクロンDavinaがモーリシャスに近づいてきているとの知らせが届いた。今回はサイクロン初体験を時間の流れに沿って書いてみる。
8日夕刻。空模様はかなり怪しくなってきた。雲の流れも速い。昼頃、サイクロンの規模がWarning Class 2に増大したのだ。しかし、カトル・ボルヌの街はまだ普段とあまり変わらない(左写真)。
9日午後。今日は無謀にもインドからの友人等とともに北方のグラン・ベへ車で泳ぎに出かける。着いてみると、観光客はのんきに海水浴をしていたが、地元の人は船が飛ばされないように固定していた(右写真)。空は真昼だとは思えない暗さだ。昨日までの真上から照りつける太陽が懐かしい。
帰り道、ラジオのサイクロン速報ニュースでWarning Classが4に格上げされたと知る。10人以上を乗せたマイクロバスは、風で何度もハンドルを取られそうになる。店は全て閉まっており、人影はまばら。高速道路だというのにバスも車も見かけない。Warning Class 3以上だと車の保険がきかないそうだ。そんな中、時速90キロで吹っ飛ばす。なんと恐ろしい...。
9日夜。ホテルに着くと、なぜかフロントの人から蝋燭を一本手渡される(左写真)。Warning Class 4では政府が中央発電所から電気の供給を止めてしまうのだそう。電線が倒れて火事を引き起こすのを恐れてのことだ。
部屋の扇風機も当然動かない。仕方なく、自家発電を行っている棟に行き、従業員とRummyというトランプゲームをする。外の雨風はものすごい。窓を開けようとすると手が押し戻される。余りの音量に会話すらままならない。向かいの映画館の戸は既に壊されている。
サイクロンは風速が時速で200キロ(秒速55メートル)をゆうに超えるそうだ。島に再接近時、南東160キロのところまで近づく。ここは中部だからまだましだが、直撃を受けたロドリゲス島はどうなったのだろう...。
10日早朝。昨晩の暴風雨が嘘のように静かだ。鳥の鳴き声も再び聞こえてきた。まだ物凄いスピードで南西に進む雲は残っているものの、サイクロンは通りすぎたよう。バスも運転を再開した。だが、島の各地で電柱が倒れ、カトル・ボルヌ(右写真)も街中まだ停電状態が続く。南部では家屋も多く飛ばされ、怪我人も出たようだ。
農家には恵みの雨となったが、経済的損失も大きいようだ。
*編集部追記…Warning Classについて簡単にまとめる。なおサイクロン速報は、テレビ・ラジオをはじめとしたメディア、そして電話でも情報を流しているので、もし不幸にも出くわしてしまったら、安全のために、常に最新の情報を努めて得るようにしよう。
Warning Class 1…注意喚起。
Warning Class 2…警告。食料や明かりの準備をすること。学級閉鎖。
Warning Class 3…店は全て閉まる。車の運転も止めるべき(保険無し)。
Warning Class 4…外へ出ては行けない。電気は発電所から止められる。
|