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月刊モーリシャス トップニュースのバックナンバーへ (1999-02-27)

網漁解禁目前/異常気象による干ばつ

【27日マエブール、シェミン・グレニエール/モーリシャス】

Mahebourgの風景(RealPlayer G2)…観光名所でない所をビデオで撮るのは抵抗がありました。かなりゆれています。
網漁準備の様子(RealPlayer G2)

Preparing for the coming netfishing in Mahebourg マエブールは最近あわただしい。3月1日に網漁が解禁されるのだ。10月までシーズンが続く。漁師さん達が街のいたるところで網やエンジンのチェックをしている(右写真)。2月までは釣竿で漁をする。当然網より捕獲量は少ない。そこに解禁のお達しである。待ってましたとばかりの活気だ。3月1日には首相によってセレモニーが催されるそうだ。


Mahebourg1 この日、ホテルのご主人と一緒に街(左右写真)を歩いた。ご主人はすれ違う街の人々と声を掛け合う。この町には旅行者が少ない。日本からの人は多くが島の北部に行くため、非常にまれだ。 Mahebourg2 そのためか、どんなにマエブールっ子と同じ格好をしてみても、ご主人と一緒に歩いていないときは、 めずらしそうな目で見られる、あるいは若い人達にクレオール語でからかわれることもある。最初の3日ほどは、これに一番戸惑った。どうやら知らないうちに、街の若い人たちに格好の話のネタを提供していたよう。 今日はホテルを発つ日である。次のホテルはマエブールと同様に穏やかな、島の南部にある。車で送ってもらった。


車の中で多くの話を聞かせてもらえたので、いくつか紹介する。

ハイウェイに入るとサトウキビ畑に囲まれた。「今年は雨が全く降らないんだ。たまには夕立がくるんだが、まとまった雨が全く降らない。これはもう、干ばつだよ。こんな時期にサイクロンも来ないなんて史上初めてだそうだぞ。こんな異常気象は経験したことがない。サトウキビに悪影響だな。」実はご主人は家庭用に自家栽培をしている。多くの家庭が自家農園を持っていると言う。 モーリシャスはサトウキビのほかに紅茶・タバコ・落花生なども生産している。

家族の話の中で、結婚についてはなしてくれた。「私達の国は20近くの宗教的集団を抱えている。ヒンドゥーが7宗派、中国が4宗派、カトリック、イスラム、白人だ。それぞれ内部で結婚することが多い。今モーリシャスでは95パーセントが恋愛結婚なんだ。宗教が同じなら問題無いんだが、異なる宗教同士となると、両親の賛同が得られないことがあるんだ。こうなると問題だな。親から祝福されたほうがもちろん幸せだろ? ちょっと前まではな、モーリシャスでは見合い結婚が多かったんだ。両親同士が1から10までアレンジしてだな、結婚相手を決めるわけだ。宗教はすごく大事な要素だったんだ。ちなみに、最近はどの宗教にも熱心な信者っていうのは少なくなってきたんだが、やはり結婚となると慎重になるな。」

ご主人はVWのゴルフに乗っている。すれ違う車は日本車がやたら多い。モーリシャスでは日本車が大人気である。その他にはプジョーやルノー、フォードなどが走っている。ベンツ、BMWのハイクラスシリーズも時折見かける。国産車は生産・販売拠点を海外に移したため、国内では見られないらしい。日本車が多い理由について教えてくれた。 「モーリシャスではちょっと前から日本車が入ってくるようになったんだ。新車には200パーセントも関税がかけられるんだが、中古だとこれが60パーセントになる。2,3年走ってコンディションが好いものを多く輸入するんだ。大体300,000Rs.(現在1Rs.=約\4.8)くらいかな。 もう一つ日本車が人気のある理由は、資産価値があるからだ。売りたくなれば、売りたい値段ですぐに買い手が見つかる。ほとんど、銀行に口座を持っているようなもんだ。乗用車はトヨタか日産が多いな。ホンダはボディが弱いってイメージがある。エンジンは良いらしいな。バスはイスズが多いぞ。」 しかしご主人、数字にめっぽう強い。中古車ディーラーの皆さん、ビジネスチャンスですよー。

Villas Pointe aux Roches 楽しい話のおかげであっという間に次の滞在先(左写真)につく。島のほぼ最南端だ。火山岩が裸で海岸に並んでいる。地元の人が、竿釣り用のえさである巻貝を探していた(左写真)。元手のかからない釣り方だ。

これでご主人ともついにお別れである。本当に細かい気遣いをしてくれた。とても快適な日々であった。


*編集部追記…本誌記者はついにお別れと書いているが、なんとはた迷惑なことに、本誌記者はこのホテルのマネージャーさんの車の中にリュックを忘れ、28日に再び新しい滞在先のホテルまで持ってきてもらい、思わぬ再会を果たしたという情報が入ってきている。まったくとんでもないやつである。

1999年2月27日 月刊モーリシャス
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