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月刊モーリシャス トップニュースのバックナンバーへ (1999-02-24)

モーリシャス首都ほかで暴動発生、事態は鎮静化へ

関連記事(1):1999-02-25 KAYAさんの葬儀に多くの人々が参加
関連記事(2):1999-02-26 モーリシャス、暴動から平常化。傷跡生々しく。

【24日マエブール/モーリシャス】

ホテルからの平和な一風景(RealPlayer G2)
Mahebourgでサイクリング(RealPlayer G2)

モーリシャスの首都ポートルイス他で21日から暴動が起きていたことが分かった。

モーリシャスに向けて既に日本を離れた本誌記者は、シンガポール航空がシンガポール発SQ406便のモーリシャス経由ヨハネスブルク行きの乗客のうち、モーリシャスで降機する人向けに配られた注意書きで初めてこの事件を知ることになる。

Closed Mauritius Telecom Branch at Mahebourg 本誌記者はプレザンス・モーリシャス国際空港に到着後、すぐにホテルにタクシーで直行。安全を考えて、首都ではなく空港の近くの港町マエブール(右写真)にしばらく滞在することにしたようだ。

モーリシャス国営放送MBCの朝8時のヘッドラインニュースによれば、ポートルイス他キュールピップなど数地域での公共施設の破壊など被害は甚大だが、警察と特殊部隊SMFとの共同介入により、23日夜から暴動は鎮静化に向かっている模様。道路に置かれた障害物も取り除かれた。 しかし、事態はまだ予断を許さないと報じている(PRECARIOUS CALM)。

朝10時のヘッドラインでは、平穏な状態が継続(CALM PREVAILS)しており、第2第3波の暴動は今日は起こらないだろうとの警察のスポークスマンによる発表を報じた。

旧宗主国イギリスのBBCなど、モーリシャス国外のメディアも、コスモポリタンの国モーリシャスに起こった騒動を大々的に取り挙げている。在モーリシャス大使館を持たない日本では、どのように伝えられたのだろう。何か知っている人がいれば本誌に情報を与えて欲しい。

夜のニュースでは、ラングーラム首相に始まりウティーム大統領に終わる与野党を含めた政治指導者達や、カトリックやイスラム、ヒンドゥー教の宗教指導者達によるテレビ演説が放映され、 口をそろえて、国益のため、平和のために平静を保つように全国民に呼びかけた。経済への悪影響も伝えられた。工場のラインは止まっており、注文期日に納品ができるかが危ぶまれている。また、今回の騒動で国際的な評判に傷がついたため、特に観光業界への影響に対する懸念が大きいようだ。 また、再発防止のため、警察およびSMFには大きな権限が与えられ、警備強化は継続中であるとの首相のコメントを報じた。

今回の暴動は、モーリシャスの人気セゲエ(セガとレゲエの融合)歌手KAYAさんが、中国系住民の祭り中に、公然とマリファナを喫煙していたところで逮捕、収監され、その3日後に鑑別所内で死亡、その死に関して、警察に対して虐待死の疑惑を抱いた住民が起こした暴動がきっかけだったとされる。 だがここまで大規模なものになった背景には、一部のクレオール系住民の社会的不満があるのではないかとの意見が出されている。

ホテルの主人によれば、「この国は平和で、祭り中に暴動が起こるなんて初めて」なのだそうだ。いち早く事態が収束に向かい、それが幻想でないことが再び示される日が来ることを期待したい。

最後についでながら、はからずも暴動の影響を受ける当事者となってしまった本誌記者が、インド洋上のシンガポール航空SQ406便の機内電話から、編集部のマスターカードを使ってかけてきた。慌てていて、居ても立ってもいられなかったのだろう。しゃべり方が時折まるで出川であった。 ちなみに通話料金は6秒0.78USドルである。やれやれ。ビラを受け取った際の心境を尋ねてみたので、その内容を伝える。

<編集長>”本当に今回は大変だったな。”

<記者>”ぜんっぜんっしゃれになってないっすよー。ポートルイスのホテルに泊まるつもりだったんすからー。久々に目が点になっちゃいましたよー。 搭乗手続きを済ませるのと同時にあんなビラを配られたんすからー。 日本を発つ前の晩(つまり日本時間22日夜)には、日本ではニュースになっていなかったんですよー。 あのビラを見た瞬間は「まった〜、冗談でしょ?」と思いましたよー。いやマジでー。 しかし、飛行機に乗った人達も皆落ち着いていたし、予想されたことだったんすかねー。 それとも、既に知っている人だけが搭乗手続きをしたんでしょうか。 いや〜、ホントついてないっす!初日から暴動とは…、とほほ。 ともかくからだ第一で、安全が確保されるまでは遠出はせず、いざって時は緊急帰国します。”

1999年2月24日 月刊モーリシャス
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